2023年10月23日

まだまだ秋を感じさせない、酷暑の続く2023年9月30日、10月1日。池袋サンシャインにて、ビルディバイド2ndセッション「プレファイナル」「全国大会ファイナル」が開催された。
プレファイナル会場にはファイナルに出場できる最後のチャンスを掴むために訪れた選手たちに加え、すでにファイナル出場の権利をもつ選手たちが腕試しやライバルの調査も兼ねて参加しているようだ。
照人役の上村祐翔さんからの特別メッセージとともに、熱く激しい戦いがここに開幕する!
 
『レディ・ビルドディバイド!』

プレファイナル・テリトリー分布

では早速、テリトリー分布を見ていこう。

BT11「紡ぎゆく宿命」で参戦したテリトリー「超越者の揺り籠」が第一勢力、次点で「超古代遺物 ヴァレリア・キティラ」、「群蜂機界 ヴェスパイン」。
さらにそれらのデッキに対抗する「叫喚の処刑場」や「爆散の小劇場」の存在も入り混じり、プレファイナルは大混戦。
筆者が5回戦の時点で見た上位卓には「その他」である「命運の遊技場」や「焼炙の門」のプレイヤーなどもおり、もはや予測不能の展開であった。
 
それでは次に、筆者が会場で気になったカードを見ていこう。

注目カード


「感覚支配」
BT11で登場したPSI属性のコマンドカード。
開放後の【エヴォル】はエナジーコスト無しでプレイができるため、想定外の状況……いや仮に想定していたとしても強引にゲームを動かすことのできるその存在は、まさに多くの選手達たちを「支配」していたと言ってもよいだろう。

「貫く血晶」
こちらはBT10「闇払う閃光」に収録されている黒のコマンドカード。
小型ユニットを大量に展開されても、コマンドカードに対して耐性のあるカードを構えられても、そのどちらにも対応出来うる強力な効果を持ち、逆転のシーンに絡む事も多いため、筆者の印象に強く残った1枚だ。

「魂の価値」
こちらも定番の1枚で、第5弾収録にノーマルで収録され、PRカードなどでも配布されているコマンドカードだ。
「魂の価値」に限らず墓地対策+αできるタイプのカードはデッキに応じて様々なものが使用されており、いかにスマートな墓地対策をしつつ自身の展開を作っていくかが今大会において重要かを物語っている。
 
激戦を制し、プレファイナルを勝ち上がった選手たちと、そして各地で権利を勝ち取った選手達によるファイナル予選も同日に行われた。
ファイナル予選は強者64名を、さらに半数へと篩にかける非情な戦い。勝ち進める喜びと敗退の悔しさはひしひしと伝わり、2代目アンバサダーの真央さんも涙で言葉が詰まってしまうほど尊いものだった。 

サイドイベント・物販

ここで一旦、物販やサイドイベントの様子をお届けしたい。
今回の物販は、公式グッズ、ドラゴンスターさんのカード販売に加え、特別にパンの出張販売も行われていた。
ビルディバイドには切っても切り離せないパン(なぜ?と思った方はぜひアニメビルディバイドをチェックしてくれ!)は、戦い疲れた選手達を癒してくれる存在となっており、飲食コーナーは選手達の憩いの場となっていた。
また公式グッズではアルケルードTシャツが大人気で、会場では至る所でアルケルードTシャツを着ている参加者も散見され、クールなメタルバンドTシャツのごときそのデザインは、普段使いもしやすい仕上がりであった。
 
4人トーナメント
4人トーナメントは今回も大盛況。サイドイベントながら全国から多くの選手達が集まり、より一層白熱した戦いが幾度も繰り広げられていた。

ラピッドファイア!
とにかく手軽に遊べてスピーディーなラピッドファイア!も根強い人気。プロモカードやイベント参加券も貰えるお得なチャンスでもありつつ、ドラゴンスターさんのお陰もあって品薄で手に入りにくいパックにも出会えて喜ぶ参加者の姿も見られた。

新商品先行試遊会
こちらは3rdシーズンの新システム、「Dデッキ」をいち早く体験できるとあって、研究熱心な参加者が多い今回のイベントでの参加枠は常に埋まり、大盛況となっていた。

ビルディバイド -ブライト-」初心者講習会
こちらはスタッフが丁寧に-ブライト-のルールを教えてくれるコーナー。参戦作品も増え、またアンバサダーに就任して間もない真央さんも参加されていたりと、今回はより一層盛り上がったようだ。

ミニゲームコーナー「神経衰弱」
スタッフと神経衰弱をしながらプロモカードがゲットできるサイドイベント。持っていなかったプロモカードゲットのチャンスに、カードが欲しい参加者、カードをあげたいスタッフの優しい世界が広がっていた。

タイアップクロスファイト王者決定戦

こちらはタイアップブースターの参戦作品ごとにデッキを組むレギュレーション。テリトリーの分布としては、2弾分のカードプールを有する「鬼滅の刃」がやや人気、次いで「ソードアート・オンライン」が多く、その2タイトルが決勝戦へと駒を進めた。
そして激戦の結果、優勝をもぎ取ったのは鬼滅の刃「水の呼吸」を使用したLEPUS|ケイ選手!!こちらもインタビューをさせて頂いた。
 
タイアップクロスファイト王者決定戦 -優勝-
LEPUS|ケイ選手


お気に入りカード:「失神」
コメント:「鬼滅の刃のデッキは1弾の時から使っていて愛着があったので使いました。」

インタビューに応じてくれたLEPUS|ケイ選手からは鬼滅の刃愛が感じられて、筆者も自分の事のように嬉しかったのを覚えている。本当に、おめでとう!

ファイナル本戦

そして、いよいよやって来たファイナル本選。
普段の大会形式とは異なり、デッキを2つ使用したBO3のコンクエスト方式。
用意した両方のデッキで1勝ずつしないといけない形式であり、2つのデッキの完成度によって状況が一転してしまうことも起こり得る、1ラウンド80分に及ぶ過酷なレギュレーションである。
 
その中で今回筆者が注目した、準決勝でのきよどん選手対knight選手の試合をお届けしたい。

1戦目、きよどん選手は「叫喚の処刑場」、knight選手は「超越者の揺り籠」のマッチング。
両者一歩も譲らぬ攻防で一歩先に出たのはきよどん選手。knight選手をライフ0まで追い詰めるもknight選手、クイックコマンドを駆使して幾度もの窮地を耐える。
気づけばきよどん選手のライフと山札が0になり、1戦目はknight選手の勝利となった。

2戦目、きよどん選手はそのまま「処刑場」、対するknight選手はヴァラン、「転生の柩」。
knight選手はテリトリー開放後、毎ターンユニットを大量展開。しかしきよどん選手、ショットトリガーや手打ちのコマンドでこれに対抗。
きよどん選手がジリジリと戦況を巻き返し、2戦目はきよどん選手の勝利。

そして3戦目、きよどん選手は「超越者の揺り籠」、そしてknight選手は「転生の柩」だ。
先攻であるknight選手、ヴァラン持ち前のスピードを十全に活かし、果敢に攻めていく。しかしきよどん選手もそれを「遅滞戦術」や「貫く血晶」で応戦。knight選手が展開しては、それをコマンドで一掃する凄まじい応酬となった。
最後は「見据える者 カリン」と「サイキック・スピアー」で一気にライフを削っていき決着。きよどん選手が決勝へと駒を進めた。
また、惜しくもここで敗れてしまったknight選手だが、3位決定戦で見事勝利を収めた。

他の対戦でも、土壇場で炸裂した「強制接続」+「貫く結晶」や「スティール・ラン」など、会場が沸くほどの対戦が幾戦も繰り広げられていた。




そんなファイナル本戦の様子は解説付きで配信されているので、ちょっと長丁場ではあるが是非チェックして欲しい。

決勝戦


BO3という過酷な大会を勝ち抜き、ディバイドバトル2ndセッションファイナル決勝戦の舞台に立った最強のふたり。
プレファイナルから勝ち上がり、多くのプレイヤーが速度感の異なるデッキ2つを持ち込む中で「叫喚の処刑場」と「超越者の揺り籠」という”遅いデッキ2つ”を選択した、きよどん選手!!
そしてこちらも予選32位というギリギリの通過から、たったひとり「CYBER SURVIVOR」を選択し、「群蜂機界 ヴェスパイン」と共に一気に勝ち上がった、あーる選手!!
 
ついに最高の舞台で、最高のプレイヤーたちの思いを背負い、最高の戦いが始まる!!
多くを語る必要はない。ふたりの入場は配信の7:44:00あたりから、そして対戦は7:58:00あたりからとなっているので、ぜひ見てみてほしい。
 
見事、激戦を制して2ndシーズンの王者に輝いたのは「あーる選手」!!本当におめでとう!!!
 
 
王者決定と新情報の余韻の中、今回も上位4名の選手にお気に入りカードとデッキについてインタビューをさせて頂いた。

4位】優駿/LEPUS選手
使用デッキ :①9h5HwcjypS ②CSQ72WX6Uo
お気に入りカード:「短期集中訓練」
コメント   :「試合時間80分をフルで遊んでいたいと思ったので長く出来るデッキを2つ選びました。」
 
3位】knight選手
使用デッキ :①3ccmOilnD3 ②PDRS1uKzmD
お気に入りカード:「発掘調査」
コメント   :「練習段階で強すぎると思ったのでカミーリアは絶対使った方がいいと思って、ヴァランは先攻で相手がどんなデッキでも勝ちを狙える突破力が高いので使う事を決めました。」
 
準優勝】きよどん選手
使用デッキ :①yNP9tVrNZs ②4paTMUhK2g
お気に入りカード:「見据える者 カリン」
コメント   :「プレファイナルを見た感じアグロ2本で行く構成もあったんですけど、自分の命運をアグロ2本に任せられないと思い、使い慣れたカミーリアと、練習時間があまり取れない関係で、方向性がわかりやすい処刑場にしました。」
 

優勝】あーる選手
使用デッキ :①Jb72WSGiaJ ②4JUSk4MAkU
お気に入りカード:「魂を賭ける者 ブルーム」
コメント   :「マルグレアに関しては結構前から握ろうと決めていて、コレットは迷っていて、朝起きて30分悩んだ末にショップグランプリで優勝したコレットに任せるのが1番いいんじゃないかと思い決めました。」
 
上位入賞の各選手に改めて賞賛の言葉を贈りたい。本当におめでとう!

大会を終えて…

この2日間を通して、各選手達の築き上げてきたデッキとプレイ、仲間達との絆、ファイナルにかける思いを目の当たりにしてきた。
予選、本選への進出者が呼ばれるたび大きな拍手が会場に響き渡り、選手同士が讃え合い、喜び合う姿に、ビルディバイドというゲームが持つ魅力を改めて感じる事が出来た。
サードシーズンから追加される新要素、「Dデッキ」の存在は、一体どんな体験を我々に与えてくれるのだろうか。
そして、どんなドラマが待ち受けているのだろうか。
まだまだ進化を続けるビルディバイドにこれからも付いていきたいと思う。
 
それではまた次のシーズンでお会いしましょう。
『レディ・ビルドディバイド!』
(イベントレポーター:山内)

次は「3rdセッション 関西エリア大会」!


ビルディバイドはいよいよ3rdシーズンへ突入!

シーズンの初回を飾るは公式エリア大会「ディバイドバトル 3rdセッション 関西エリア大会」!
新環境を制するのは誰だ!?

●開催日:11月18日(土)
●会場 :マイドームおおさか
●入場 :無料
★事前エントリー受付中★