2021年10月06日
SD1「漆黒に嗤う魔女」をカスタマイズしよう!
今回のコラムでは、スターティングデッキ Vol.1「漆黒に嗤う魔女」(以下、SD1)のカスタム例を紹介。
SD1は買ったそのままの状態でも十分強力なデッキだが、SDを2つ組み合わせたり、ブースター封入のカードを加えることで、戦略に幅を持たせたり、自分なりの個性が出すことができる。
今回はカスタマイズの一例と、カスタム後のポイントを簡単に挙げていこう。
◇カスタム要素その1 『黒』要素を増加
今回のカスタムでは、安定度を上げる目的と、黒の特色をさらに活用するため、
全体の配分を黒に大きく寄せて、黒のカードを大幅に増量している。
『アンビション・イーター』
パワーは3000と小さめながら、「デコイ」を持ちつつ、破壊時ドローが付いており、
1枚のカードで、アタック、足止め、手札ロス無しと、3度美味しい素敵カード。
-
『呪術師の謀略』
『呪われた切札』に比肩する黒の優秀なショットトリガー。
パワー-6000は5コスト級まで対応できる除去であり、破壊できない時でも相手のヒットを削れる点は凄く優秀。
総コストも低いので、手札からの使用も視野に入る点も素晴らしい。◇カスタム要素その2 相手の墓地まで活用
黒の特色である墓地利用効果を更に掘り下げ!
-
『“マッドビショップ” エンダイヴ』
ヒット2と「デコイ」、相手の墓地のコマンドの活用能力を持つ、超強力ユニット。
自分のデッキに入ってないコマンドを、コスト無しで使える抜群の対応力を持っている。
少し入手難度が高いURなので、手持ちが少なかったら「“デッドルーク” リヴァワート」を増量したり、『二重の恐怖 メガクリデ』や『チェーンソー・クラウン』の投入も面白いぞ。 -
『一夜の悪夢』
少し重いけど、全ての墓地の中から最適な1枚を選べる強力なコマンドカード。
ヒット2のユニットを引っ張り出したり、相手の強力なバスターを釣り上げたり。
相手もブルームデッキなら、相手の墓地の嫌なユニットをリムーブする目的で使える多彩さもある。
また『魂を賭ける者 ブルーム』を釣り上げて、その能力を使えば、
ブルームが取り除かれた後も、フィールドにユニットが残り続けるので、何を対象にするかは慎重に選ぼう。◇カスタム要素その3 こだわりのワンポイント
自分のこだわりや独自コンセプトを1つぐらい入れておくと、
デッキに愛着が湧いたり、相手が予想していない動きができたりするのでオススメ! -
『ラッキー・プロバイダー』
「ライフを墓地に置く」効果はトリガーが発生しないので、バーストトリガーを削ると損だが、裏を返せばショットトリガーで状況をひっくり返される心配が無いということでもある。
山札を削って墓地を肥やすので、『魂を賭ける者 ブルーム』との相性もいいぞ。
「デコイ」の影からチクチクやろう。その他にも、
『ペインフル・ローマー』
墓地を肥やしつつ、4コストながら5コスト以上のパワーを持つ。
非トリガー枠でエースを潰せるのは大きい。『キャスケット・メイソン』
簡単なドロー操作と墓地肥やし能力を持つ。2コストなので、4+2、5+2など、ユニット同時展開用にも。『バトルエンジニア ヴィエナ』
SDそのままにヴィエナを採用するのも強力。
手札にある好きなカードを墓地に落とせるからだ。これらは、ワンポイントとして十分に採用が検討できるユニットだ。
◇序盤の戦略~テリトリー開放まで
序盤の基本戦略は、墓地を肥やしつつ、相手のライフを削ること。
テリトリーの開放前に、墓地に5枚のカードが貯まっていることを目安に、多少のライフダメージは許容しよう。また相手ユニットへのアタックや、ブロックよりもライフを削る優先度が高いのは、
・山札を削るブルームデッキは、ある程度は積極的に攻めないと山札切れを起こす可能性がある
・相手のユニットを放置した方が、ダメージを受けたり、こちらのユニットが破壊されて、墓地を増やせる
・テリトリーの開放時に、除去能力が発動する可能性があるので、少しぐらい相手ユニットがいた方が都合が良いなどなどの理由がある。
◇中盤の戦略~テリトリー開放以降
勿論、『魂を賭ける者 ブルーム』の能力をどう活用するかが鍵だ。
3ターン目・5エナジーで最も強い動きは、ブルームからの「“ブラックナイト” ライゾーム」を墓地から復活させる動きだ。
ライゾームそのものは、返しのターンで落とされる可能性は高いが、何度も復活させられるのがブルームの強み。
相手がうんざりするほど、9000「デコイ」の壁を叩きつけよう。また、相手ユニットの有無に関わらず、テリトリー能力で山札を墓地に送るかは常に検討しよう。
山札の厚みと相談しながら、墓地に5~7枚はカードがあること、復活させたいユニットが墓地に落ちているかが判断材料だ。◇終盤の戦略
『“デッドルーク” リヴァワート』『“マッドビショップ” エンダイヴ』で蓋をして、畳み掛けるのが基本戦略。
それぞれ7コストなので、ブルームデッキではエナジーは7まで伸ばす必要がある。
くれぐれも5枚で満足しないよう、最低でも6枚までは最短でセットしていこう。もう一つの裏・戦略は『一夜の悪夢』だ。
エンダイヴにも言えることだが、相手のデッキや墓地に左右されるとは言え、相手の強力なバスターユニットを奪うことで、デッキ内のカードだけではなし得ない戦果が得られることも多い。
こちらはブルームと違って1度きりなので、ここぞという場面に使えるように温存しよう。ブルームデッキでは、エナジーが触ることのできない最果ての地なので、リヴァワートや『一夜の悪夢』をエナジーに埋めないよう注意しよう。
『漆黒に嗤う魔女』のカスタム例の紹介、いかがだったろうか?
これはあくまで1つのデッキ調整例なので、デッキ製作者なりのポイントや構築が存在する。
コンボ要素を拡張したり、色の組み合わせ自体を変化させるなど、BT1のカードプールを組み合わせることで様々なデッキ構築が可能なので、自分なりに最適化された「ブルームデッキ」を構築して使ってみよう!