2025年03月18日

2024年11月2日から11月3日の2日間にわたり、ディバイドバトル3rdセッションプレファイナル、ファイナルが行われた。

1日目のプレファイナルは選手たちの高まる闘志を鎮めるような秋雨に迎えられ、選手達が続々と池袋サンシャインシティに集結。
開会式ではすっかりビルディバイドの顔となったMC兼配信実況の高野洸平さん、そしてアンバサダーのまおさん、総合プロデューサーの笠原さんからの激励とともに、
最強のプレイヤーを決める長き戦いの幕開けとなるプレファイナル、そしてファイナルの火蓋が切って落とされる!

レディ・ビルドディバイド!』

プレファイナルテリトリー分布

それでは、プレファイナルのテリトリー分布を見ていこう。


「フラッシュバッカー」の人気と勢いは衰えず、さらにその勢力を伸ばしている。
そこに新規テリトリーである「緑槍竜 エメラルダス」を筆頭に新カードで強化されたテリトリー群も加わり、戦いを激化させていたようだ。






注目カード

次に今大会で活躍していた注目カードを紹介しよう。
「トリック・オア・トリート」
15弾で登場した注目のコマンド。これまではユニットの登場時効果などを無力化する手段は非常に限られていたが、かなり広範囲で能力を事実上封じることができる1枚。
ユニットの登場そのものは打ち消せず、かつプレイを介しているもののみが対象とはいえ、今までできなかったことができるカードのインパクトは大きい。

「†合法ショタクリエイター† 瀬兎一也」
こちらも同じく、唯一性の高いクイックユニットであり、その実力は今大会のいたるところでに発揮されていた。奇襲性のある敗北回避カードという要素そのものがとにかく強力で、ある意味では全力でアタックしたが故に返り討ちに会う瞬間も発生していた。
とはいえバスターによる追加ダメージのタイミングではプレイできないため、「どこまで行くか」という賭けの要素もビルディバイドならではと言えるだろう。

「緑槍竜 エメラルダス」
7コストのテリトリーながら、「実質4コスト」としていきなりの高ヒットに翻弄されるプレイヤーも数多く見られた新カードだ。瞬く間にライフを奪い去る竜の槍は会場を駆け巡り、中には「岩戸神楽の儀」や「泥沼の死闘」まで投入したデッキもあったほどだ。
”対象にできない”能力を有効活用するためにあえて7コストで再開放するパターンなどもあり、単純なアグロだけでおさまらない幅の広さも魅力の一つ。

他にも「所変われど」などの新たな力を得たイシュタルテの活躍や、様々なデッキで採用されていた「already know.」など、紹介しきれないほど注目カードがありプレファイナルは混戦を極めていった。

サイドイベント・物販

ではいったんここで他のイベントも紹介したい。

今回、プレファイナルではカード物販としてBee本舗様に来ていただいており、丸ごとデッキが手に入るという豪快な「くじ」には筆者のみならず会場で見かけた参加者たちも驚いたことだろう。
そしてお馴染みLUPOSTOさんのパン。幾度も行われる真剣勝負で消耗した心と胃袋を支えてくれる存在はとてもありがたい。


さらに癒されるのはパンだけではなく、ビルディバイドの疲れはビルディバイドで癒すと言わんばかりに、4人トーナメント、ラピッドファイアを空き時間にたしなむ参加者も多かった。
Bee本舗さんで手に入れたデッキをさっそく試す場として使ったり、パック開封でしか得られない栄養素を補給したりと、思い思いにイベントを楽しんでいる様子が見て取れた。






ビルディバイド-ブライト-のイベントももちろん充実しており、ブライトツアーinプレファイナル「バトルフェス」や乃木坂TCGスペシャル大会も開催されたぞ。
「バトルフェス」では新たに登場した着せ恋のデッキを使用する参加者が多く、作品の人気ぶりがうかがえた。
新ギミックであるコスプレはシンプルながら「味のする」能力で、出したいカードを登場させるだけではなく守りたいカードを戻す目的で使ったりなど、様々な組み合わせが試せることも相まって噛めば噛むほど面白くなってくるので、今後の活躍にも期待大だ。
乃木坂TCGスペシャル大会は応援大使のPRセットがもらえるとあって、かなり気合の入っている参加者が多く集まった。
独自のメタゲームが進化を続けているようで、今回は3コス4000の存在感と、およびパワー10000を超えられる「岡本姫奈&佐藤楓」が大活躍だったとのこと。





ファイナル予選

そして激戦はプレファイナルからファイナル予選へと移行する。
ファイナル本戦へと進むためのさらなる戦いが始まる。予選を戦う全選手をご紹介しよう!
ホラーマン/LEPUS選手、ちゃい選手、ゆーや。/Paradise選手、アベ選手、Kyoko選手、くろんげ選手、アウァー選手、あす選手、H.N選手、ふみや¦GROUD選手。
ぽん川/Paradise選手、twin_sword選手、パトス選手、LEPUS│ケイ選手、あーふぁ選手、初心者/Paradise選手、jov選手、sakasu選手、LEPUS│もとや選手、つかさ¦GROUD選手。
Harty選手、よん選手、ウォーリー選手、妖女選手、12/13に16弾発売日!選手、狐色選手、やや選手、カップ・ヤキソバ選手、ノブ選手、LEPUS 幸村選手。
ジギー/TINY選手、ハヤト¦CRAFT CLOWN選手、NoA選手、ももも/Paradise選手、knight選手、ラビュリントス ᓀ‸ᓂ選手、タケシ選手、にゃかじ選手、かみかぜ選手、きよどん選手。
ザイン選手、しろめ選手、春風選手、Tsubaki選手、RAIN選手、今日の夕食選手、ザキ選手、タリズマン選手、宮城翔河選手、メープル選手。
ワタリ選手、タケル選手、ジロー選手、プラトム選手、tmsb選手、くこさん/Paradise選手、DADO選手、ぐち選手、白うさぎ。選手、ちゃも。選手、ryo選手、ヒカル選手、リンゴス選手。



テリトリーはプレファイナルでも使用率の高かった「フラッシュバッカー」「焼炙の門」「超越者の揺り籠」が中心ではあったが、「火竜のアギト」「CYBER SURVIVOR」を使い込んだ精鋭プレイヤーも虎視眈々とファイナル進出を狙っていたようだ。
そんな中、最大勢力であるフラッシュバッカーを次々とねじ伏せているディオフィリアがいると聞き、筆者も思わずインタビューさせていただいた。

インタビューに快く答えていただいたのは、にゃかじ選手。
快進撃の秘訣を聞いたところ、展開してくる「フラッシュバッカー」に対する「銀鍵の扉へと誘い、狂気と破滅を齎せ」、高打点でアタックしてくる「緑槍竜 エメラルダス」に対する「粗悪品」を噛み合わせている事、それによって稼いだ時間で準備した「深淵より降誕せよ、異界の門徒たち」のフィニッシュ力の高さがこのデッキの強さとなっていた。他にも強いデッキがある中でこのデッキを使う一番の理由は「純粋に好きなんです。声優さんが好きで、サインもあって、ディオフィリアのビジュアルも好きで」と笑顔で答えてくれた。ディオフィリアが登場した当初から使い続けており、その情熱が実を結び、にゃかじ選手は見事、ファイナル進出への切符をつかみ取った。

さあそれでは、物語をファイナルへと進めよう。





ファイナル

2日目のファイナルは、昨日とうって変わって、すべての選手をたたえ、優しく包み込むようなあたたかな日差しが降り注ぐ。
会場には最強を決める戦いに備える選手と、共に切磋琢磨してきた仲間たちが応援のため駆けつけていた。

ファイナルはコンクエスト方式となっており、用意した2つのデッキでそれぞれ勝利する必要がある。
特殊ルールだからこそのデッキ選択、特殊ルールだからこそのプレイング、読み合いや駆け引きの重要性が増し、見ているこちらの胸も苦しくなってしまうほどの重圧の中、己の勝利を信じて疑わない選手たちの闘志は燃え上がる!



そして、ついに最終決戦の幕が開く!

レディ・ビルドディバイド!

ファイナルの分布は、プレファイナル同様に「フラッシュバッカー」が最大勢力となっている。
だが、昨日のプレファイナルおよび予選ラウンドを経て、ギリギリまでデッキ選択や細部の最終調整をしてきた選手たちも多かったようだ。
対戦が進むたび、積み上げたものをぶつけ合う瞬間を何度も目撃する。勝ち進んだ選手たちは惜しくも敗北したプレイヤーたちの悔しさを受け継ぐように、対戦を重ねるたび洗練され、進化していくように感じられた。

そんな中、会場はあるプレイヤーに注目が集まる。
ファイナル進出発表最後の一人、つかさ¦GROUD選手だ。

父の影響でビルディバイドを始めたという彼女、そんな大注目選手に筆者はインタビューをさせてもらった。

伺ったところ、ほぼ毎日家族でビルディバイドを練習し、土日には皆でショップ大会へと繰り出しているという。
大会参加するともらえるランキングポイントがあるのだが、彼女は常に上位グループ入りしており、その実力が目に見える形でも残っている。
そんな彼女が愛用するのはBT1弾で登場した「陸上戦艦 グラドミラル」。エースのクラウディアを使い続け、ここまで上り詰めた。なぜクラウディアを使い続けるのかと質問した所、「なんでだろう、好きだからかな。クラウディア可愛い。」と、答えてくれた。
カードに込められた愛が彼女をここまで連れてきてくれたのか、今回ファイナル予選ではその父を破り、決勝トーナメントへと駒を進めていたのだった。

そして2デッキ制の決勝トーナメントで選択したもうひとつのデッキは「転生の柩」。
こちらは普段、弟さんが愛用しているデッキとのことで、何度も対戦を重ねたからこそ強みも弱みも理解し使いこなせたのだという。
本戦出場を賭けた戦いで倒した父から託された意志と弟の魂のデッキを相棒にファイナル本戦に望み、見事ベスト8入りを果たす!フィクション顔負けの物語だが、なんと現実である。
彼女の勇姿は実況配信の04:10:00ごろから確認できる。



ではいったんファイナル本戦から離れて、サイドイベントの様子をお伝えしよう。

まずはブライトツアーinファイナル「トリオフェス」。


仲間と挑むトリオフェスは個人戦とは一味も二味も違い、相談し、助け合いながらのプレイが可能となっている。これがまさに喜びは3倍、悲しみは3分の1といったていでとても面白く、本当に楽しい大会となっている。
決勝はどちらが勝ってもおかしくない状況の中、両チーム楽しそうに、そして真剣に一丸となっている様子に、どちらが勝つのか目が離せなかった。
優勝したのは火神選手、excaliber選手、ザイン選手!トリオ優勝の秘訣をインタビューさせていただいた。
「チームリーダーを変えたらうまく行くようになりました(笑)。それぞれが違うデッキを使った事で、それぞれのデッキが相手のデッキと噛み合って優勝出来ました。」と朗らかで楽しそうに答えてくれた。
おめでとうございます!


もう一つはビルディバイドTCGオンリー大会。

テリトリーはもちろん、ブライトならではのユニットも使用できなくなっているため、このためだけの戦術やデッキ構築が求められる。
この独自環境での優勝を勝ち取ったのは朔魅姫|A.R.E 選手!デッキやお気に入りのカードについてもインタビューさせていただいた。
「カタリナが多いと思ってゼルナージャを採用しました。カミーリアに対してはカラクリンを当ててあとは諸葛亮で殴りに行く構成です。」
お気に入りカードは「激発の治療師 ガレナ」とのこと。おめでとうございます!

ファイナル決勝

そしてついに、この一年間の長き戦いは最終ラウンドへ。
数多のライバルを制し、決勝戦のテーブルに着いた2名は……
アポロ選手!
やや選手!


両選手が選択したデッキを軽くではあるがご紹介しよう。
まずはアポロ選手、Aデッキは「転生の柩」。(デッキコード:WNA8C0POy94)
「抗拒の聖兵 アスファ」を主軸にしつつ、「小さな大熊猫 シャオメイ」の参入で土壇場の突破力も期待できる高速型のデッキだ。
2~3コスト帯のユニットがほぼ無尽蔵に現れる展開力は、ぬるい序盤を許さない。
アポロ選手のBデッキは「真夏の祭典」。(デッキコード:NgZkI5PGQWA)
こちらも高速デッキであることに変わりはないが、横展開こそ「転生の柩」には及ばないもののクイックタイミングのヒット増加による「縦」のアプローチが大きく異なる。
さらに白赤ならではのショットユニットたちによる急襲や攻守の入れ替えも強力で、シンプルながら多層的な攻めができるデッキとなっている。

やや選手のAデッキは「フラッシュバッカー」。(デッキコード:AaKMhrGywxZ)
環境と定義すると言って差し支えない存在感を示すデッキで、注目カードの項で挙げさせてもらったカードも軒並み投入されており、そのパワーは折り紙付き。
【結束】がもたらすアドバンテージを、取り回しの良い低コストコマンドで広げるという戦い方はまさに対応力の鬼。
やや選手のBデッキは「荒霊の霊域」。(デッキコード:0vk4IWZy9eB)
「フラッシュバッカー」とはまた毛色の違う対応型のデッキで、相手の行動を制限する荒霊たちをDデッキから登場させ、マッチアップしたいではデッキを機能不全にさせることも可能だ。
特にやや選手のレシピではクイックユニットおよび対横展開用のショットトリガーが印象的な構成となっている。
決勝戦の様子はもちろん配信されており、6:55:00ごろからなので、ぜひご覧になっていただきたい。

そして
環境を見通し、最強のデッキを組み上げ、その力を極限まで引き出し、激戦に次ぐ激戦の末、見事ビルディバイド3rdセッションの優勝を手にしたのは「やや選手」だ!
本当におめでとう!!!
決勝卓で熱い戦いを繰り広げてくれた準優勝のアポロ選手をはじめ本戦ラウンド参加者、いや全ビルディバイドプレイヤーにも賞賛を贈りたい!

上位4名には恒例のデッキについてとお気に入りカードのインタビューをさせていただいた!

第4位】よん選手
「フラッシュバッカーが一番強いと思いますが、自分が使うと回らないので、使い慣れているデッキで挑みました。」
お気に入りカード:「駆け抜ける者 アールダ」


第3位】今日の夕食選手
「「フラッシュバッカー」に関してはチーム壺屋のそぉいさん、「超越者の揺り籠」については福岡のウォーリーさんが中心となって組み上げた知見が詰まったデッキで、さらにプレファイナルの様子を見て調整をしました。」
お気に入りカード:「一刻を争う攻防」


準優勝】アポロ選手
「どちらも4コストエースの攻撃的なデッキで、絶対ジャンケン勝つぞという気持ちで臨みました。次に負けても先攻を取れるので、どちらも先攻で攻めていけば「フラッシュバッカー」相手にも有利を取れると思い選びました。」
お気に入りカード:「桃桜祭の天使 カタリナ」


優勝】やや選手
「「フラッシュバッカー」は一番強いと思って選択しました。もう一つはプレファイナルの様子をみて、「焼炙の門」と「超越者の揺り籠」が多と感じていたので、その二つに強い荒魂の霊域を選択しました。」
お気に入りカード:「痛み分け」


改めて、本当におめでとう!!!
そして本戦出場の全選手と、使用された全テリトリーのご紹介して締めくくろうと思う。
やや選手、アポロ選手、今日の夕食選手、よん選手。
ヒカル選手、Tsubaki選手、つかさ¦GROUD選手、タケル選手。
RAIN選手、LEPUS 幸村選手、ももも/Paradise選手、にゃかじ選手、sphere選手、しろめ選手、Kyoko選手、アーク arχiv選手。
あーる選手、きよどん選手、ぐち選手、狐色選手、ジロー選手、すこ選手、sleep選手、タリズマン選手、knight選手、high-ghost選手、ぽん川/Paradise選手、メープル選手、遊月/キュ〜♪選手、ラグナ/LcF選手、リキぞう選手、ryo選手。
荒霊の霊域
海底神殿 アレイネ
次元転送網 メルクリウス
春光の音楽会
超越者の揺り籠
転生の柩
フラッシュバッカー
真夏の祭典
緑槍竜 エメラルダス
焼炙の門
陸上戦艦 グラドミラル
煉極門・驪竜

あらためて、全ビルディバイドプレイヤーに感謝を。また、お会いしましょう!
レディ・ビルドディバイド!!!