数多の異界を気まぐれに渡り歩き、次元そのものさえも破壊する恐るべき力を持つ忌神。
かつて、尽きぬ財宝により栄華と絢爛を極めた黄金郷をも崩壊させた事実は、現存するディバイド全てにとって、看過できぬ危険な存在といえよう。

その恐ろしき深淵の公女は、自らが滅ぼした異界の門徒たちを召喚し、彼らを代償に死と破壊の力を蔓延させていく。
そして滅ぼされた世界の戦士たちもまた、彼女に使役され、消費される亡者と化すのだ。
この歪で終わりなき破壊と再生のサイクルは、飽くことなく繰り返される。

光差さぬ深き海の中、瘴気に汚染された水底に築かれたディオフィリアの拠点。
異界の門徒を呼び出す扉であり、彼女がもたらす破壊の力を増幅する役目も担う。
その所在は彼女以外、誰も知る由が無いが、知らぬ方が幸福でもある。
誰も自ら望んで死に近づきたくはないであろうから……。